スタッフブログ

HOME > STAFFブログ > STAFFブログ > 上方落語「鴻池の犬」

上方落語「鴻池の犬」

2010年06月24日 | STAFFブログ

犬が主人公という変わった噺ですが、そのかわいらしさからか、最近はよく高座にかかります。
笑福亭鶴瓶さんも時折高座にかけているようです。
東京では「大どこの犬」という題になり、もらい先の鴻池が岩崎に変わっています。

(内容)

商家の軒先に捨て犬があった。 丁稚が世話をするなか、黒、白、ぶちの3匹のうち、黒犬を欲しいという男からの申し出がある。 日を改めて吉日に来たその男が持参したのは、鰹節、酒、反物の数々。 これを犬には不相応として断る主人。 だが男が言うには「自分は鴻池善右衛門の使いであり、そこで飼っていた黒犬が死んで以来、かわいがっていた子供が気落ちしており、そのため見つけたこの黒犬がぜひとも欲しい」とのこと。 「いわば養子にもらうための贈り物」という経緯に主人も納得し、黒犬は輿に乗せられてもらわれていった。
鴻池宅では医者が付き、広い敷地に贅沢な餌で大きく育った黒犬は、やがて「鴻池の大将」として近所のボス犬となる。ボスとして犬同士のケンカの仲裁などをする日々のなか、近辺で見慣れない痩せ細った犬が、地回りの犬にいじめられ、追われて鴻池宅前まで逃げて来る。 追っ手の犬達を諭しながら、事情を聞く黒犬。 痩せ犬の生い立ちを聞けば、3匹の兄弟で捨てられていたが、船場、南本町の池田屋で拾われて育ち、兄弟のうち黒犬はもらわれ、白犬は死に別れたとのこと。 そこで黒犬と痩せ犬は生き別れた兄弟であることが判明、黒犬が面倒を見ることになる。そのとき「来い来い来い……」の声がする。えさの時間だというので、可愛い弟に食べさせてあげようと黒犬が行って戻ると、鯛の焼き物、う巻きなどをもらってきて、すべて弟に与える。弟「兄さんはいらんのでっか?」兄「わしはこんな脂の強いもん食いつけてて、もう食い飽きてんねん。今日あたり奈良漬か塩昆布で茶漬けでも食おかと思てたとこや」 などという。そのうちまた「来い来い来い……」の声がある。また弟にやろうと喜び勇んで行ったが、今度はしょんぼり尾を下げて戻って来た。 弟「あれ、餌やなかったんでっか?」兄「うん。ぼんにオシッコさしとった」。

 
このページのTOPへ